鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニア・脱腸は予防できるかどうかを解説!

千葉県袖ケ浦市の鼠径ヘルニア専門クリニック「Kenクリニック」です。当クリニックでは、鼠径ヘルニアを日帰り手術ならびに1泊2日などの短期滞在で治療しています。

この記事では、「鼠径ヘルニアは予防できるかどうか」についてご紹介をします。

鼠径ヘルニアとは

kanton_1200_630

まず初めに、鼠径ヘルニアの病気の概要についてご紹介します。

鼠径ヘルニアとは、体の組織や臓器が本来あるべき場所から飛び出てしまう状態を指します。その中でも、鼠径部と呼ばれる足の付け根より少し上の部分から発生するヘルニアのことを鼠径ヘルニアと言います。

鼠径ヘルニアでは、鼠径部に腸などの腹腔内(お腹の中)にある臓器が筋肉や腱組織の外に脱出した状態が起こります。通常、胃や腸などのお腹の臓器のほとんどは、腹膜という袋(嚢)に包まれており、この腹膜はすべて筋肉や腱組織に覆われているため、腸などの腹腔内臓器が筋肉や腱組織の外側に脱出することは絶対にありません。

そのため、鼠径ヘルニアは腹腔内の臓器が筋肉や腱組織の外に脱出するという異常な身体的状態が生じていることになります。

hernia_1

鼠径ヘルニアの主な症状は、鼠径部の膨らみです。その膨らみは、立位でみられ、仰向けの状態では消失する傾向があります。また、長時間の歩行や立位で鼠径部に違和感や痛みを感じる場合も鼠径ヘルニアが疑われます。

鼠径ヘルニアは、手術でしか治療できません。手術には、鼠径部を切開する「鼠径部切開法」と腹腔鏡を使用する「腹腔鏡手術」の2つの術式があります。

鼠径ヘルニアは予防できるかどうか

eyecatching_dr4_1200_630

ここからは本記事のテーマである、「鼠径ヘルニアは予防できるかどうか」についてご紹介します。

現在、鼠径ヘルニアを予防する医学的な方法は確立されていません
しかしながら、肥満や喫煙は鼠径ヘルニアの原因となる可能性が指摘されており、肥満の解消(内臓脂肪を減らす)や禁煙は予防に役立つ可能性があります。

ヘルニアバンドなどを使用して鼠径部の膨らみなどの症状を緩和する方法も存在しますが、これは対症療法でしかなく、寝たきり等、体を動かすことが困難な人にのみしか適応となりません。

一部の患者さんにおいては、「鼠径部の筋肉を鍛えれば、ヘルニアが生じなくなるのでは?」とお考えになる方がおられます。しかし、これは誤った考えです。鼠径部には筋肉や腱組織が薄い部分が存在し、この部分で鼠径ヘルニアが発症するため、筋肉を鍛えるだけではヘルニアの発症を防ぐのは困難です。

鼠径ヘルニアは早期診断・治療が大切

eyecatching_dr1_1200_630

鼠径ヘルニアの予防は難しく、一度発症した場合は医療機関で診断を受け、適切な治療を行うことが必要となります。

鼠径ヘルニアを放置すると、症状が悪化し、脱出した腸がはまり込み抜け出せなくなる「嵌頓」という状態を引き起こすことがあります。この嵌頓を引き起こすと、腸への血流が途絶え、腸閉塞や腸壊死、腹膜炎を発症する可能性があります。

このような状況を避けるため、鼠径ヘルニアの症状がある方は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。

鼠径ヘルニアの治療はKenクリニック

gaikan_1200_630

千葉県袖ケ浦市のKenクリニックは、鼠径ヘルニアに特化した短期滞在型手術を専門とするクリニックです。当院は入院施設を併設しており、日帰り手術だけでなく、1泊2日などの短期滞在による治療も可能です。

診療を担当する山本海介医師は、鼠径部切開法で2000病変以上、腹腔鏡手術で1000病変以上の経験があります。この豊富な経験を活かして、患者さんの病状に適した最適な治療を提供しています。

鼠径ヘルニアの症状でお悩みの方は、ぜひ当院を受診ください。

著者情報

関連記事