千葉県袖ケ浦市の鼠径ヘルニア専門クリニック「Kenクリニック」です。
このようなお悩みや疑問はありませんか?
「鼠径ヘルニアの進行速度は人によって異なるの?」
「鼠径ヘルニアがどこまで進行したら治療を受けた方がよいの?」
本記事では、こうしたお悩みや疑問をお持ちの方に向けて、鼠径ヘルニアの進行速度や治療のタイミングについて解説します。ぜひご参考ください。
鼠径ヘルニアの進行速度は個人差がある
鼠径ヘルニアとは、一般的に「脱腸」とも呼ばれる病気で、鼠径部に発生するヘルニアを指します。鼠径ヘルニアでは、鼠径部に腸などの腹腔内(お腹の中)の臓器が筋肉や腱組織の外に脱出する状態が生じます。
この鼠径ヘルニアですが、病状の進行速度は人によって異なります。鼠径ヘルニアの症状である鼠径部の膨らみ(しこり)が徐々に大きくなっていく方もいれば、急に大きくなる方もいます。痛みに関しても、進行の仕方は個人差があります。
このように病状の進行速度は人それぞれ異なるため、自己判断で放置せず、なるべく早く専門医の診断を受けることが重要です。
鼠径部に急激な痛みが生じた場合は危険なサイン
鼠径ヘルニアは病状の進行速度に個人差がありますが、鼠径部に急激な痛みが生じた場合は注意が必要です。このような症状が現れた場合、危険な状態である「嵌頓(かんとん)」を発症している可能性があります。
嵌頓とは、筋肉の欠損部から脱出した腸がその部位で締め付けられ、お腹の中に戻れなくなった状態を指します。嵌頓が長時間続く(通常12時間以上)と、腸への血流が遮断され、壊死を引き起こすリスクがあります。
腸が壊死すると、腹膜に炎症が広がり「腹膜炎」という状態に進行します。腹膜炎になると、腹部に激しい痛みや吐き気、嘔吐が現れ、場合によっては命に関わる深刻な事態を招くことがあります。
嵌頓は進行速度に関わらず発生する可能性
この嵌頓ですが、鼠径ヘルニアの進行速度に関わらず、初期の段階でも発症する可能性があります。
無症状の鼠径ヘルニアの方の嵌頓の発症リスク0.2%/年間とされ、発症確率としてはそこまで高くはなく、全ての鼠径ヘルニアの患者さんで発生するわけではありません。しかし、嵌頓を発症した際のリスクの高さを考慮すると、その危険性をしっかりと認識しておく必要があります。
まとめ|鼠径ヘルニアは進行速度に関わらず早期治療
本記事では、鼠径ヘルニアの進行速度や治療のタイミングについて解説しました。
鼠径ヘルニアの病状の進行速度は人によって異なります。そのような中で、鼠径部に急激な痛みが生じた場合は、危険な合併症である「嵌頓」を発症している可能性があり注意が必要です。
この嵌頓は、病状の進行速度に関わらず初期段階でも発症する可能性があります。そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は、自己判断で放置せず、早めに専門医の診断を受けることが非常に重要です。
鼠径ヘルニアの治療はKenクリニック
千葉県袖ケ浦市のKenクリニックは、鼠径ヘルニアに特化した専門クリニックです。
当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。診療を担当する山本海介医師は、鼠径部切開法で2000病変以上、腹腔鏡手術で1000病変以上の経験があります。この豊富な経験を活かして、患者さんの病状に適した最適な治療を提供しています。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、ぜひ当院を受診ください。
著者情報
Kenクリニックは、鼠径部ヘルニア手術を中心に行う短期滞在型手術専門クリニックです。
当院は、「鼠径部ヘルニア」中心の治療に特化した短期滞在型手術を専門とした医療を通じて地域医療に貢献します。