千葉県袖ケ浦市の鼠径ヘルニア専門クリニック「Kenクリニック」です。
このようなお悩みや疑問はありませんか?
「女性の鼠径ヘルニアには、どのような特徴があるの?」
「女性が鼠径ヘルニアを発症した場合、注意すべき点はあるの?」
本記事では、こうしたお悩みや疑問をお持ちの方に向けて、女性の鼠径ヘルニアの特徴や治療方法について解説します。ぜひご参考ください。
鼠径ヘルニアとは
鼠径ヘルニアとは、一般的に「脱腸」とも呼ばれる病気で、足の付け根にあたる鼠径部で発生するヘルニアを指します。鼠径ヘルニアでは、鼠径部に腸などの腹腔内(お腹の中)の臓器が筋肉や腱組織の外に脱出する状態が生じます。
鼠径ヘルニアの主な症状は、鼠径部に現れる膨らみです。その膨らみは立位で見られ、仰向けになると消失する傾向があります。また、長時間の歩行や立ち続けることで鼠径部に違和感や痛みを感じる場合も、鼠径ヘルニアが疑われます。
女性の鼠径ヘルニアの特徴と症状
鼠径ヘルニアは、発生部位により外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアの3種類に分類されます。
女性の場合、若い年代では外鼠径ヘルニアが多く見られますが、中高年以降は内鼠径ヘルニアや大腿ヘルニアが増える傾向があります。その中でも大腿ヘルニアは女性に多く見られ、外鼠径ヘルニアや内鼠径ヘルニアに比べて「嵌頓(かんとん)」という危険な状態を引き起こしやすいため、特に注意が必要です。
危険な状態「嵌頓」とは
嵌頓とは、筋肉の欠損部から脱出した腸がその部位で締め付けられ、お腹の中に戻れなくなった状態を指します。嵌頓が長時間続く(通常12時間以上)と、腸への血流が途絶え、壊死を引き起こす可能性があります。
腸が壊死すると、腹膜に炎症が生じて腹膜炎という病態に進行します。この腹膜炎を発症すると、腹部に激しい痛みや吐き気、嘔吐といった症状が現れ、場合によっては命に関わる危険性があります。
鼠径ヘルニアは、嵌頓という危険な状態を予防するためにも、早期治療が不可欠です。
女性の鼠径ヘルニアの治療
鼠径ヘルニアの治療は、手術によってのみ行われます。鼠径ヘルニアは放置しても自然治癒することはなく、薬で治療することもできません。ヘルニアバンド(脱腸帯)といった器具も存在しますが、鼠径部を圧迫して症状の膨らみを抑えるだけで、根本的な治療にはなりません。
鼠径ヘルニアの手術方法には、腹腔鏡手術と鼠径部切開法があります。また、鼠径部の筋肉に生じた欠損部(ヘルニア門)を補強する際には、医療用メッシュを使用するのが一般的です。
手術の選択にあたっては、患者さんの年齢や性別、基礎疾患の有無や種類、腹部手術歴などを考慮して判断されます。また、外科医が最も得意とする手術方法を選択することも判断基準となります。
まとめ|女性の鼠径ヘルニアは要注意!
鼠径ヘルニアは男性に多い病気とされていますが、女性でも発症する可能性があり、女性では大腿ヘルニアを発症するケースが多くなっています。
大腿ヘルニアは、「嵌頓(かんとん)」と呼ばれる危険な状態を引き起こしやすいため、特に注意が必要です。そのため、女性で鼠径ヘルニアが疑われる場合は、早期に専門の医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
鼠径ヘルニアの治療はKenクリニック
千葉県袖ケ浦市のKenクリニックは、鼠径ヘルニアに特化した専門クリニックです。
当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。診療を担当する山本海介医師は、鼠径部切開法で2000病変以上、腹腔鏡手術で1000病変以上の経験があります。この豊富な経験を活かして、患者さんの病状に適した最適な治療を提供しています。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、ぜひ当院を受診ください。
著者情報
Kenクリニックは、鼠径部ヘルニア手術を中心に行う短期滞在型手術専門クリニックです。
当院は、「鼠径部ヘルニア」中心の治療に特化した短期滞在型手術を専門とした医療を通じて地域医療に貢献します。