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鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアの検査方法とは?診断の流れと受診の目安を解説!

千葉県袖ケ浦市の鼠径ヘルニア専門クリニック「Kenクリニック」です。当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。

鼠径ヘルニアは、初期では違和感程度の症状でも、進行すると強い痛みや嵌頓(かんとん)などの危険な状態に至ることがあります。早期に正確な診断を受け、適切な治療方針を検討することが重要です。

本記事では、鼠径ヘルニアの検査の流れ、診断方法、治療法、そして手術の適切なタイミングについて解説します。ご参考ください。

鼠径ヘルニアとは?検査前に知っておきたい基礎知識

鼠径ヘルニアとは、いわゆる「脱腸」と呼ばれる病気で、腸などのお腹の中の臓器が本来あるべき腹腔から外側に飛び出してしまう状態を指します。主に太ももの付け根にあたる「鼠径部」で発生し、立ったときや力を入れたときにふくらみが現れるのが特徴です。

発症の原因としては、加齢や立ち仕事などによって腹壁が弱くなることが多く、特に中高年の男性に多くみられます。一方で、先天的に鼠径部の構造が弱い場合には、小児にも発症することがあります。

症状としては、鼠径部にやわらかい膨らみを感じたり、立位や咳・くしゃみの際に膨らみが大きくなるなどが代表的です。初期のうちは違和感や軽い痛み程度ですが、放置すると腸が締め付けられて血流が悪くなる「嵌頓(かんとん)」という危険な状態に進行することがあります。この場合、強い痛みや吐き気を伴い、緊急手術が必要になることもあります。

鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、根本的な治療には手術が必要です。ただし、手術の前には正確な診断を行うことが重要です。次の項目では、鼠径ヘルニアの検査方法や診断の流れについて解説します。

鼠径ヘルニアの検査方法と診断の流れ

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鼠径ヘルニアの検査では、まず問診と視診・触診が行われます。

問診では、症状の内容や発症時期、日常生活での支障の有無などを確認します。続いて、立位や仰向けの状態で鼠径部を観察・触診し、膨らみの有無を確認します。この段階で多くの場合は診断が可能ですが、肥満体型などで膨らみが分かりにくい場合には、画像検査が実施されます。

画像検査では、一般的に超音波検査(エコー)が用いられます。鼠径部にプローブを当てて、腸や脂肪が腹腔外に出ていないか、またどのタイプのヘルニア(外鼠径ヘルニア・内鼠径ヘルニア・大腿ヘルニアなど)であるかを確認します。

膨らみが不明瞭な場合や再発例、肥満などでエコー検査による判断が難しいときは、CT検査を行うことがあります。CTでは、腹壁の破綻部位や腸管の位置関係を明確に把握でき、左右両側の状態を同時に確認することが可能です。

最終的には、問診・触診・画像検査の結果を総合的に評価し、鼠径ヘルニアの有無・種類・進行度を診断します。

鼠径ヘルニアの治療法と手術のタイミング

診察

鼠径ヘルニアは自然に治ることがなく、根本的に改善するためには手術が必要です。薬での改善は期待できず、放置すると重篤な合併症である「嵌頓」を起こすリスクが高まります。そのため、膨らみや痛みなどの症状がある場合は、できるだけ早めに専門医を受診し、まずは適切な診断を受けることが重要です。

鼠径ヘルニアの手術方法は、大きく分けて「鼠径部切開法」と「腹腔鏡手術」の2種類があります。

鼠径部切開法は、鼠径部を直接切開し、穴の開いた衣服に継ぎを当てるように、筋肉や腱組織の欠損部分を医療用メッシュで補強して修復する方法です。一方、腹腔鏡手術では鼠径部を切開せず、お腹に5mm〜1cmほどの小さな穴を3か所開け、腹腔内または腹膜外からアプローチしてメッシュで修復します。

従来は入院治療が一般的でしたが、現在では日帰り手術が広く普及しています。全国的に鼠径ヘルニアの日帰り手術を専門的に行うクリニックが増えており、当院もそのような専門施設のひとつです。

まとめ|気になる症状があれば早めの受診を

待合

鼠径ヘルニアの検査では、まず問診や視診・触診を行い、必要に応じて超音波検査やCT検査といった画像検査を追加します。これらの結果を総合的に判断することで、ヘルニアの有無、種類、進行度を正確に診断します。

治療に関しては、鼠径ヘルニアが自然に治ることはなく、根本的な治療には手術が必要です。放置すると、重篤な合併症である「嵌頓」を起こすリスクが高まります。そのため、膨らみや痛みなどの症状がある場合は、できるだけ早めに専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

鼠径ヘルニアの治療はKenクリニック

山本海介医師

千葉県袖ケ浦市のKenクリニックは、鼠径ヘルニアに特化した専門クリニックです。当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。

診療を担当する山本海介医師は、鼠径部切開法は約2,000症例、腹腔鏡手術も約2,000症例の手術実績があります。この豊富な経験を活かして、患者さんの病状に適した治療を提供しています。

鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、ぜひ当院を受診ください。

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