当院では、鼠径部(そけいぶ)ヘルニアの治療に力を入れています。
鼠径部ヘルニアは、中高年(50歳代~80歳代)と言われる年代に多い病気ですが、乳児から高齢者まで幅広い年代に発症する病気でもあります。
術者の技量が治療に影響する鼠径部ヘルニア
鼠径部ヘルニアの基本的な治療は手術となり、手術レベルは、担当した外科医の技量に大きく影響されます。
人工被覆材(いわゆるメッシュ)を使用する手術が基本であり、メッシュ感染や慢性疼痛、そして再発が大きな問題となります。こういった合併症は、術者の技量や施設の感染防止対策のレベルに依るところが大きいです。
当院は、日本ヘルニア学会(鼠径部ヘルニアを中心とした腹壁ヘルニアの研究を行っている機関)に所属し、適切な知識と技術をアップデートしている山本海介医師が診療にあたります。
専門医による安全で確実性のある鼠径部ヘルニアの手術
診療を担当する山本海介医師は,2007年から国立病院機構千葉医療センターにおいて、鼠径部ヘルニアを中心とした腹壁ヘルニアの治療に積極的に取り組んできました。
2020年からは、良性疾患(がんなどの悪性疾患以外の病気)に対する内視鏡手術(腹腔鏡手術とも言います)において日本でトップレベルの施設である四谷メディカルキューブに2年半の間、腹壁ヘルニアの担当として勤務を行った経験もあります。
鼠径部ヘルニアの手術方法(術式と言います)は、多くありますが、すべての術式をエキスパートと言われるレベルで行うことができる外科医は少なく、山本海介は、そのうちの一人であります。
鼠径部ヘルニアに対する鼠径部切開法(以前から行われてきた鼠径部を切開する方法)は2000病変以上、腹腔鏡手術も1000病変以上の経験があります。
当院は、あらゆる術式を駆使して、より安全で確実性のある鼠径部ヘルニアの手術を提供できる施設のひとつであると考えます。