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鼠径ヘルニア

足の付け根のしこりは何が原因?受診の目安と何科に行くべきかを解説

千葉県袖ケ浦市の鼠径ヘルニア専門クリニック「Kenクリニック」です。当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。

足の付け根にしこりを見つけると、「何かの病気ではないか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。しこりの原因は、鼠径ヘルニアやリンパ節の腫れ、粉瘤などさまざまで、経過観察でよい場合もあれば、早めの受診が望ましいケースもあります。

本記事では、足の付け根にできるしこりの主な原因や見分け方のポイントに加え、受診を検討すべき症状の目安、適切な診療科についてわかりやすく解説します。

足の付け根にしこりがあるとき、まず受診を考えたい症状

足の付け根にしこりがある場合、すべてが緊急性の高い状態とは限りませんが、以下のような症状がある場合には早めの受診を検討することが大切です。

  • しこりが急に大きくなってきた
  • 強い痛みや違和感がある
  • 赤みや熱感、腫れを伴う
  • 押しても戻らない、硬くなっている
  • 立ったときに膨らみ、横になると軽くなる

特に注意が必要なのが、鼠径ヘルニアの嵌頓(かんとん)を起こしているケースです。これまで押すと戻っていたふくらみが戻らなくなった、強い痛みが出てきた、吐き気や腹痛を伴うといった場合は、腸が締め付けられている状態が疑われるため、早急な対応が必要です。

また、赤みや熱感、強い痛みを伴う場合は、粉瘤やリンパ節炎などの感染性の炎症が考えられます。しこりが急速に大きくなる、あるいは長期間変化しない場合には、良性腫瘍のほか、まれに悪性腫瘍の可能性も否定できません。

これらの症状がある場合には、早めに医療機関を受診することが重要です。

足の付け根のしこりは放置しても大丈夫?受診の目安

足の付け根のしこりは、一時的なリンパ節の腫れなど自然に改善することもあり、必ずしもすぐに治療が必要とは限りません。しかし、症状の経過によっては受診を検討した方がよい場合もあります。

目安として、2〜3週間以上しこりが続く、徐々に大きくなる、痛みや違和感が強くなるといった場合には注意が必要です。

しこりの原因は見た目や触った感触だけでは区別しにくいため、不安がある場合や症状が続く場合には、自己判断で放置せず医療機関で診察を受けることが大切です。

足の付け根のしこりで考えられる主な原因

足の付け根にあたる鼠径部は、皮膚・脂肪・リンパ節・血管・腸管・筋膜などが存在する、構造が複雑な部位です。そのため、しこりが生じた場合にはさまざまな原因が考えられます。

代表的なものとして、鼠径ヘルニア(脱腸)、リンパ節炎、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍が挙げられます。また、汗や摩擦の影響を受けやすい部位であるため、皮膚の炎症や細菌感染によってしこりが生じることもあります。

主な原因は以下のとおりです。

  • 鼠径ヘルニア(脱腸)
  • リンパ節炎、リンパ節腫脹(リンパ節の腫れ)
  • 粉瘤、脂肪腫などの皮下良性腫瘍
  • 皮膚の炎症や感染症(毛嚢炎・膿皮症など)
  • 動脈瘤、静脈瘤

足の付け根のしこりの見分け方|原因ごとの違いを解説

足の付け根のしこりは、原因によって現れ方や触れたときの特徴が異なります。あらかじめ傾向を知っておくことで、受診の目安として参考になります。

主な原因ごとの特徴は以下のとおりです。

  • 押すと戻る、立つと膨らむ
    鼠径ヘルニアが疑われます。腹圧がかかるとふくらみが目立ち、横になると目立たなくなるのが特徴です。
  • 赤みがあり、押すと痛い
    粉瘤の炎症やリンパ節炎など、感染を伴う炎症が考えられます。
  • 中央に黒い点がある、徐々に大きくなる
    粉瘤の可能性があります。内部に老廃物がたまり、しこりとして触れるようになります。
  • やわらかく、指で動かせる
    脂肪腫などの良性腫瘍が考えられます。
  • 発熱や全身のだるさを伴う
    リンパ節炎などの感染症が疑われます。体調不良とともにしこりが現れることがあります。
  • 拍動を感じる、脈打つような感触がある
    動脈瘤など血管の異常の可能性があります。

これらの特徴はあくまで目安であり、正確な判断には診察が必要です。気になる症状がある場合は、自己判断に頼らず、医療機関で適切な診断を受けることが重要です。

足の付け根のしこりで鼠径ヘルニアが疑われるケース

足の付け根にしこりやふくらみがある場合、代表的な原因の一つとして鼠径ヘルニアが考えられます。

鼠径ヘルニアは、腸や脂肪など腹腔内の組織が腹壁の弱い部分から外へ押し出され、鼠径部にふくらみとして現れる状態です。

以下のような特徴がみられる場合には、鼠径ヘルニアの可能性があります。

  • 足の付け根にふくらみが現れる
  • ふくらみは手で押さえたり、横になると引っ込むことがある
  • 長時間の歩行や立位で違和感や痛みを感じる

鼠径ヘルニアは、初期の段階では、症状があっても日常生活に支障がないことも多く、そのまま様子をみてしまうケースも少なくありません。しかし、放置すると症状が進行し、重篤な合併症である「嵌頓」を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。

そのため、鼠径ヘルニアが疑われる場合は、早めに専門の医療機関で診察を受けることが重要です。

足の付け根のしこりは何科を受診する?

足の付け根にしこりを感じた場合は、原因となる疾患によって適切な診療科が異なります。症状の特徴をもとに、受診先を判断することが重要です。

鼠径部にふくらみがあり、立つと目立ち、横になると小さくなる場合は、鼠径ヘルニアが疑われます。この場合は、外科や消化器外科の受診が適しています。一方で、発熱を伴う、または押すと痛みがあるしこりは、リンパ節の腫れ(リンパ節炎など)の可能性があり、内科や皮膚科での診察が適しています。

赤みや痛み、膿を伴うしこりは、毛嚢炎や膿皮症などの皮膚感染症が考えられるため、皮膚科の受診が適切です。また、ゆっくり大きくなる柔らかいしこりや中央に黒い点がみられる場合は粉瘤、弾力があり可動性のあるしこりは脂肪腫などの良性腫瘍が考えられ、形成外科や皮膚科で診察が行われます。

さらに、鼠径部の血管がこぶのように触れる場合には、動脈瘤や静脈瘤などの血管疾患の可能性があり、血管外科や循環器内科での評価が必要です。

まとめ|気になる症状は自己判断せず医療機関へ相談を

足の付け根にしこりがある場合、その原因は鼠径ヘルニアやリンパ節の腫れ、粉瘤、脂肪腫など多岐にわたり、見た目や触れた感触だけで正確に判断することは難しい場合があります。リンパ節の腫れのように自然に改善する場合もありますが、症状の経過や状態によっては治療が必要となることや、早めの対応が望ましいケースもあります。

特に、しこりが大きくなっている、痛みが強くなっている、押しても戻らないふくらみがあるといった場合には注意が必要です。これらの症状は、鼠径ヘルニアの嵌頓や粉瘤の炎症、リンパ節炎などの感染性の炎症といった早期の治療が求められる状態である可能性があります。

気になるしこりや症状がある場合には、自己判断で様子をみるのではなく、早めに医療機関で相談することが大切です。

鼠径ヘルニアが疑われる症状は当院へご相談ください

山本海介医師

千葉県袖ケ浦市のKenクリニックは、鼠径ヘルニアに特化した専門クリニックです。当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。

診療を担当する山本海介院長は、鼠径部切開法・腹腔鏡手術ともに約2,000症例の手術実績を有しており、これまでの経験をもとに、一人ひとりの状態に適した治療方針をご提案しています。

足の付け根のしこり(ふくらみ)、なかでも立つと目立ち、横になると軽くなるような場合は、鼠径ヘルニアの可能性があります。気になる症状がある場合は、当院へお気軽にご相談ください。

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