千葉県袖ケ浦市の鼠径ヘルニア専門クリニック「Kenクリニック」です。当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。
本記事では、男性に多く見られる鼠径ヘルニアについて、適切な診療科や早期治療の重要性などについて解説します。ぜひご参考ください。
鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアとは、足の付け根にあたる「鼠径部」に発生するヘルニアの一種で、腹腔内にある腸などの臓器が、筋肉や腱の隙間から外へ飛び出すことで生じる疾患です。
通常、胃や腸などの臓器は腹膜という袋状の構造に包まれ、この腹膜は筋肉や腱組織で覆われています。そのため、健康な状態では、腸などの腹腔内臓器が筋肉や腱の外側に脱出することはありません。したがって、鼠径ヘルニアは、腹腔内の臓器が筋肉や腱組織の外に脱出するという異常な身体的状態が生じていることになります。
鼠径ヘルニアの代表的な症状としては、鼠径部に現れる「膨らみ」が挙げられます。この膨らみは、立っているときや腹圧がかかったときに目立ち、仰向けになると自然に引っ込むのが特徴です。また、長時間の歩行や立ち姿勢が続くと、鼠径部に違和感や鈍い痛みを感じることがあります。
鼠径ヘルニアは何科を受診?

鼠径ヘルニアの疑いがある場合に受診すべき診療科は、「外科」または「消化器外科」です。これは、鼠径ヘルニアの治療においては手術が基本となるため、外科的治療を専門とする診療科が適しているためです。
近年では、鼠径ヘルニアの診療に特化し、日帰り手術で治療を行う専門クリニックも増えています。こうしたクリニックでは、高い専門性に基づいた治療が受けられるため、受診先として有力な選択肢となります。
もし近隣に外科や消化器外科、または鼠径ヘルニア専門クリニックがない場合には、まずはかかりつけ医に相談することをおすすめします。かかりつけ医の紹介を通じて適切な医療機関を案内してもらうことで、スムーズに治療を受けることができます。
鼠径ヘルニアの治療法

鼠径ヘルニアの治療は、手術によってのみ行われます。放置しても自然に治ることはなく、症状の悪化や危険な状態である「嵌頓」のリスクが高まります。
主な手術方法(術式)は、「腹腔鏡手術」と「鼠径部切開法」の2種類があります。いずれの方法でも、ヘルニアが発生した部位(ヘルニア門)を補強するために、医療用メッシュを使用するのが一般的です。
どの手術方法を選択するかは、患者さんの年齢や性別、基礎疾患の有無や種類、腹部手術歴などを考慮して判断されます。また、外科医が最も得意とする手術方法を選択することも判断基準となります。
嵌頓とは

嵌頓とは、筋肉のすき間(欠損部)から脱出した腸の一部が締め付けられ、元のお腹の中に戻れなくなった状態を指します。
この状態が長時間続くと、腸への血流が途絶え、壊死を引き起こす危険があります。さらに腸が壊死すると、その周囲に炎症が広がり、「腹膜炎」という重篤な病態に進行する可能性があります。
腹膜炎が発生すると、腹部に激しい痛み、吐き気、嘔吐などが伴い、場合によっては命に関わる危険性があります。このような嵌頓のリスクを避けるためにも、鼠径ヘルニアは早期の治療が重要になってきます。
鼠径ヘルニアの治療はKenクリニック

千葉県袖ケ浦市のKenクリニックは、鼠径ヘルニアに特化した専門クリニックです。当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。
診療を担当する山本海介医師は、鼠径部切開法で2,000病変以上、腹腔鏡手術で1,000病変以上の経験があります。この豊富な経験を活かして、患者さんの病状に適した治療を提供しています。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、ぜひ当院を受診ください。
著者情報

Kenクリニックは、鼠径部ヘルニア手術を中心に行う短期滞在型手術専門クリニックです。
当院は、「鼠径部ヘルニア」中心の治療に特化した短期滞在型手術を専門とした医療を通じて地域医療に貢献します。