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鼠径ヘルニア

なぜ鼠径ヘルニア手術でメッシュが必要か?その理由を解説!

千葉県袖ケ浦市の鼠径ヘルニア専門クリニック「Kenクリニック」です。当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。

本記事では、鼠径ヘルニア手術で医療用メッシュがなぜ必要とされているのか、その理由や背景について解説します。ぜひご参考ください。

鼠径ヘルニアの手術について

診察

鼠径ヘルニアとは、足の付け根にあたる「鼠径部」に発生するヘルニアの一種で、腹腔内にある腸などの臓器が、筋肉や腱膜のすき間から皮下に飛び出す病気です。その結果、鼠径部にふくらみが現れます。この膨らみは、立ち上がった時や咳をした時など、腹圧がかかった際により目立つのが特徴です。

鼠径ヘルニアは自然に治癒することはなく、薬での治療もできません。根本的な治療には手術が必要であり、放置すると症状が進行する可能性もあるため、早期の治療が推奨されます。

鼠径ヘルニアに対する主な手術方法には、「腹腔鏡手術」と「鼠径部切開法」の2つがあります。いずれの術式でも、ヘルニアが発生した部位(ヘルニア門)を補強するために、ポリプロピレンなどの医療用メッシュを用いるのが標準的な方法となっています。

鼠径ヘルニア手術におけるメッシュの重要性

鼠径ヘルニアの研究論文

かつての鼠径ヘルニア手術では、ヘルニアの脱出部(ヘルニア門)周辺の組織を縫い合わせて補強する「組織縫合法」が主に用いられていました。しかし、この方法では術後の疼痛が強く出やすく、再発率も比較的高いという課題がありました。

こうした課題を解決するために開発されたのが、医療用メッシュを用いた修復術です。メッシュは、ポリプロピレンなどの合成繊維で作られた人工補強材で、筋膜の脆弱な部分に広くあてがうことで、組織を無理に縫い縮めることなく、安定した補強が可能となります。

これにより、術後の疼痛の軽減、再発率の大幅な低下、そして術後回復の早期化が実現されました。こうした利点から、現在では鼠径ヘルニア手術の標準治療として、メッシュを用いた手術法が広く採用されています。特に成人に対しては、基本的にメッシュを使用した修復法が推奨されており、その有効性と安全性は多くの臨床研究により確立されています。

メッシュの安全性について

鼠径ヘルニアの診察

鼠径ヘルニアの手術で使用される「メッシュ」は、ポリプロピレンなどの合成繊維から作られた医療用の素材です。「合成繊維」と聞くと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、このメッシュは医療現場で長年にわたり使用されており、国内外の多くの臨床データによってその安全性と有効性が確認されています。

かつては、患者自身の組織を縫い合わせて修復する「組織縫合法」が主流でしたが、この方法では術後の痛みが強く出やすく、再発率も比較的高いことが知られています。こうした課題を解決するため、現在では成人の鼠径ヘルニア手術の多くでメッシュを用いた治療が行われています。

メッシュを使用することで、術後の痛みを軽減し、再発リスクを大きく低下させることができます。そのため、現在では安全性・信頼性の高い「標準的な治療法」として広く普及しています。

まとめ

待合

かつて行われていた鼠径ヘルニアの手術では、ヘルニアの脱出部(ヘルニア門)周辺の組織を縫い合わせて補強する「組織縫合法」が主流でした。しかしこの方法は、術後の痛みが強く出やすく、再発率も比較的高いという課題がありました。

こうした課題を解決するために開発されたのが、医療用メッシュを用いた修復術です。メッシュを用いることで、術後の疼痛の軽減、再発率の大幅な低下、さらには早期の社会復帰を可能にするなど、多くの利点が報告されています。

その有効性と安全性は、国内外の多くの臨床研究により裏付けられており、現在では、成人の鼠径ヘルニア手術における「標準的な治療法」として広く普及しています。

鼠径ヘルニアの治療はKenクリニック

山本海介医師

千葉県袖ケ浦市のKenクリニックは、鼠径ヘルニアに特化した専門クリニックです。当院では、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療しています。

診療を担当する山本海介医師は、鼠径部切開法は約2,000症例、腹腔鏡手術も約2,000症例の手術実績があります。この豊富な経験を活かして、患者さんの病状に適した治療を提供しています。

鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、ぜひ当院を受診ください。

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